2010年11月28日日曜日

欧州の債務とユーロ$問題

2010年11月26日の欧州株式市場は反落。アイルランドに続きポルトガルが救済を要請するとの懸念が根強く、とりわけ銀行株が圧迫された。
 
 アイルランド支援の内容が28日に発表される見込みとなるなか、市場では懸念が根強く、アイルランド国債と独連邦債の利回り格差はユーロ導入以来の高水準となった。

アイルランド北西部ドニゴール州で行われた下院補欠選挙では与党・共和党が敗北。予算案をめぐる今後の行方が注目されている。

 アイルランドの債務問題が周辺国に飛び火するのではとの懸念が根強い。こうしたなか欧州委員会のバローゾ委員長は、ポルトガル向けの金融支援計画が準備されているとの報道を全面的に否定した。

<欧州株式市場> 反落。アイルランドに続きポルトガルが救済を要請するとの懸念が根強く、とりわけ銀行株が圧迫された。

ルランド・リサーチ(フランクフルト)のストラテジスト、ヘイノ・ルランド氏は「ポルトガルをめぐる懸念がある。今週末に解決策が見つからない場合、問題になるだろう」と述べた。

ただ、ポルトガル議会がこの日、増税と歳出削減を盛り込んだ2011年予算案を可決したことから同国への信頼が一部回復。一時大きく拡大していた10年物のポルトガル国債と独連邦債の利回り格差は、縮小に転じた。
 
欧州債券市場
  
今週の欧州債市場では、スペイン国債相場が下落した。欧州の債務危機が拡大するとの懸念から、高債務国の国債に対する需要が後退した。
  
アイルランド国債のドイツ国債に対するプレミアム(上乗せ利回り)は過去最大となった。当局者はアイルランド向け支援策を来週までに取りまとめる方針だ。ドイツ国債相場は上昇した。北朝鮮と韓国の緊張の高まりで、欧州内で最も安全とされるドイツ国債の需要が強まった。
  
周縁国の国債は週間ベースで下落した。フィナンシャル・タイムズ・ドイツ版(FTD)によると、ポルトガルに対し欧州連合(EU)の金融救済プログラムを利用するようにとの圧力がかかっている。
  
ラボバンク・グループ(ユトレヒト)のシニアマーケットエコノミスト、エルビン・デグロート氏は、「これらすべての国はそれぞれ独自の問題を抱えているが、市場はすべてを束ねて、区別していない」と述べた。「状況は日ごとに悪化しており、圧力が高まっている。ドイツ国債が引き続き資金の逃避先となっている」と付け加えた。
  
  EU当局者が匿名で発言したところによると、ユーロ圏各国の財務相は28日午後にアイルランドの救済合意を最終的にまとめることを計画している。
  
ブルームバーグと欧州証券アナリスト協会連合会(EFFAS)がまとめた指数によると、英国債の年初来のリターン(投資収益率)はプラス6.9%。これに対しドイツ国債は7.1%、米国債は7.3%となっている。

(注釈、国債の金利は高いほど危険である。ただし、日本は金利が低いが危険である。EUというかユーロはユーロドルが破綻寸前だったのでユーロにして破産を誤魔化した物だったので、すぐに破綻するのが当然だった。むしろ、いままでよく持ったなと言える。だが、借金のある所に債権者がいるので、債権者がどう動くかによるのだろう。)

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